どーも!hikaruです。
この記事では、相談援助面接の基本的な姿勢について紹介させていただきます。
相談員にとって、面接業務は当たり前のように存在しているかと思います。
でも、面接対応のやり方とか必要な姿勢とかって考えたことありますか?
ぼくは、考えたことがなくて、なんとなく話を聞いて、アドバイスできることをやっているというスタイルでしたw
相談員としての面接の姿勢を学ぶことで、今までなんとなくやっていた面接がスムーズにおこなうことができて、
相談に来てくれた人も、自分自身もすっきりと問題解決が出来るようになります。
そんな面接をおこなうことができる、基本的な姿勢についてご紹介させていただきます。
面接の目的
面接の基本的な姿勢を実践する前に、まずは面接の目的をしっかり把握することから始めましょう。
そもそも、面接はなぜやるのか?
どのような目的と役割があるのか?
面接には大きく2つの目的があります。
・情報を得ること
・クライエントとソーシャルワーカーが共同作業を行うこと
簡単に挙げると、以上の目的があります。
まず、情報を得るということはどのようなことなのか。
面接で明らかにしていく情報というのは、
何らかの課題や問題への解決、理解のために必要な情報ということです。
なので、面接の進め方としては、クライエントのニーズ、クライエントをめぐる状況や環境を理解するために進められ、援助の方向性、援助の方法を決定したりするために行われています。
情報を得る為の面接では、クライエントの言うことを傾聴し、十分な情報を得ることを心がけていかなければなりません。
一方で、共同作業が目的というのは、
問題解決の為にクライエントとワーカーが一緒に取り組むということです。
具体的には、クライエントが問題解決に取り組むことが出来るように、状況を整理し理解しやすくしたり、クライエントの自己決定を援助したり、サービス提供につなげるといったことになります。
ここでは、ワーカーとクライエントの関係構築にとっても大事な場面となります。
問題解決、ニーズ充足を目指すための活動をおこなうのは、ワーカーとクライエントの共同作業によるものであります。面接は、情報共有を通して、解決策を導き出す重要な手段となります。
以上が目的です。
この目的を十分理解して、意識しながら進めることが大切であります。
また、面接時期によって目的なども変わってきます。初回、援助途中、終結の目的は違く、その時期に合わせた目的を意識することが大切です。
面接の基本姿勢
相談援助の面接では、必要な心構えというか、基本姿勢というものがいくつかあります。
例えば、バイステックの7原則だったり、
カウンセリングの基本姿勢としてあげられるのが、
無条件の積極的関心、共感的理解、純粋性などです。
ここであげたいもっとも大切な姿勢というのは、
傾聴・共感・支持の姿勢です。
その中でも傾聴姿勢というのが重要なウェイトを占めていますが、
クライエントの感情を理解しようとして、
また支えようとする共感、支持の姿勢が重要ともなってきます。
面接において用いられる技術
観察
まず第一に挙げられるのが観察です。
面接において、相手の言葉ではなく、非言語的に発しているメッセージを読み解く手段が観察となります。
そのメッセージというのは、言葉によるメッセージと合致している場合もありますが、矛盾している場合もあります。その矛盾点について、十分観察し、どのような考えや感情を持っているのかについて考察し、援助に活かす必要があります。
面接において観察するべき点は、
・行動やしぐさや表情
・会話の流れ、話の一貫性のなさ、会話の矛盾点、繰り返し述べられていること
・相手がストレスや葛藤を感じるポイント
などです。
観察は、あくまでも自然の流れのなかで行われる必要があり、クライエントが非言語的に表すメッセージというのは、常に敏感に感知しておく必要があります。
傾聴
傾聴というのは、面接において最も基本的な姿勢であって、重要な技術であると言われています。
傾聴という技術は、ただ単に「話を聴いている」というだけではなく、それぞれ意識をしておかなければならないことがあります。
ひとつは、相談内容を理解することが出来るように、意識を集中させて聴くことです。
そして、もうひとつは「聴いている」ということを相手に分かってもらうようにすること。相手に伝えるということが大切です。
具体的には、話を聴く姿勢、適切なうなずきや相づち、内容に則した質問や促しが必要になります。
話がしやすい雰囲気が作られるだけでなく、より多くの情報をクライエントが話すことが出来るようになるので、問題解決へのきっかけが掴みやすくなり、よりクライエントのことを知ることが出来ます。
共感
共感(共感的理解)というのは、クライエントの感情をワーカーが自分の感情において理解することです。
「このように言っているから、このように辛いんだろうな」と思考的に理解するのではなく、自分自身の感情において積極的に理解しようとすることです。
面接の場面では、クライエントの葛藤や混乱を丁寧に理解し、それを相手に伝えることが必要なのです。ワーカーが理解している、理解しようとしてくれているということをクライエントが実感できることで、混乱から抜け出したり、その後の関係値にも影響してきます。
支持
支持とは、クライエントを精神的に支えることです。
クライエントを受容、承認、保護、教育することで寄り添いながら、自己決定や自己理解を促すことでもあります。
具体的には、常に温かい関心をクライエントに持ち、クライエントの強さや良い所に焦点を当てて、支えているということを示し続けることです。これによって、自尊心、自己肯定感を取り戻すことが出来るようになります。
質問
質問には、オープンクエスチョンとクローズドクエスチョンがそれぞれあります。
オープンクエスチョンでは、
感情表現が可能となり、当該テーマに関わる様々な気持ちや考えを捉えるために使います。
クローズドクエスチョンは、
事実確認やまだ信頼関係が築けていない場面、オープンクエスチョンに答えることが難しい場合に使います。
面接においては、両方を有効的に使い分け、適切に組み合わせて用いることが求められます。
また、質問は多ければいいというわけではありません。質問が多すぎると、質問に答えることだけになってしまい、感情を吐き出したり、信頼関係を築くことが難しくなってしまうからです。
一方的な聞き取りに終わってしまわないよう注意が必要です。
まとめ
【面接の目的】
・情報を得ること
・クライエントとソーシャルワーカーが共同作業を行うこと
【面接の基本姿勢】
傾聴、共感、支持
【面接において用いられる技術】
観察、傾聴、共感、支持、質問
いかがでしたでしょうか。
相談員として当たり前におこなっていた面接ですが、
調べたり、勉強をしてみると意外と細かい姿勢や技術があるのだなと実感できると思います。
まだまだ技術的なことや面接方法など、奥が深くたくさん種類はあると思います。
その中で自分にあったスタイルを見つけ出し、クライエントを苦しみから救い出すことが出来ればいいですね。
相談員としていい面接が出来るよう、お互い頑張志ましょう!
ありがとうございました。
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