どーも!
Hikaruです。
この記事では、生活相談員が抱えるストレスの実態とその解消方法と予防について書いていきたいと思います。
相談員の業務はストレスがたくさん溜まりますよね。
正直、介護業界の業種の中でもトップクラスでストレスが溜まりやすい職なのではと思います。
そんなストレスの溜まりやすい相談員の仕事ですが、何が原因となってストレスが溜まるのか、その実態を今回はお話させていただきたいと思います。
そして、ストレス解消方法や予防の仕方なんかもお話していきたいと思います。
ストレスとうまく付き合っていけることが、相談員の職を長く続けていけるコツなのではないでしょうか。
相談員の業務内容
相談員の業務はとにかく多すぎますよね。
量が多いのはもちろんなんですが、種類が多すぎる気がします。
「なんでも屋」とよく言われることがありますが、正にその言葉がぴったりです。
そんな相談員の業務内容を少しまとめてみました。
・利用者、家族の相談対応
・ケアマネージャーとの連絡、調整
・施設経営の管理
・入所、退所の契約手続き
・クレームへの対応
・地域や他機関との連絡、調整
・居宅サービス(デイサービスなど)の個別援助計画作成
・ケアマネージャーによるケアプラン作成の補助
・介護スタッフの支援、補填
・介護士、専門職とのコミュニケーション
それぞれの業務はサービスや施設のやり方によって違いがあると思いますが、おおよそこんな感じですね。
これだけ業務がある中で、それぞれ時間を取って業務に集中して取り掛かる事ができるのであれば、ストレスなくおこなうことが出来ると思います。
ですが、時間を取っておこなうということが難しいのが相談員の仕事の特徴です。
「書類作業をしている間に相談が入ったり」
「介護現場の補てんに入っている間に施設見学が入ったり」
業務の上に業務がどんどんと降りかかってくるイメージですね。
このような仕事量の多さがストレス原因の一つでもあります。
ストレス原因
相談員のストレスの原因は、業務内容がたくさんあるだけではありません。
他にもストレスの原因は様々あります。
では、どんな原因があるのか見ていきましょう。
≪仕事量が多過ぎる≫
先にも述べた通り、相談員には様々な業務があります。
1日では到底終わらない業務の為、残業をおこなったり、終わらないことに対して「自分は仕事が出来ない人間だ」と自分を責めてしまって、心身共に疲れストレスの原因となっていきます。
≪施設に1人しかいない≫
サービスや施設状況によっても異なりますが、基本的には必ず1名の生活相談員の配置があります。例えば、特別養護老人ホームなんかでは100人の利用者に対して、相談員1人以上ということが法令で決められています。(サービス形態によって人数は違います)
同じ境遇の人が複数いればいいのですが、一人でやっているという場合、ちょっとした仕事の悩みや愚痴が分かり合える人が居ません。
ぼくはこれが意外としんどかったです。。。
≪相談対応の苦労が多い≫
これは正にThe相談員という業務の一つであります。
相談内容は色々なものがありますが、特に負の感情をモロにぶつけられてしまうということはよくあります。
相談対応中に泣いたり、怒ったりされてしまうことなど様々です。
それをうまく受け流しながら対応していけるといいのですが、過度に共感的になってしまうとストレスとなってしまうことがあります。
相談員という職種柄、人から相談を受けたら真摯に対応して共感してあげたくなっちゃいますけどね。
≪板ばさみになりやすい≫
相談員は調整役である為、利用者側と職員側で板挟みになることが多いです。
例えば、職員のミスがあった場合、ご家族やケアマネからクレームを受けるのは相談員です
クレームがあったら謝罪はしますが、職員の状況も理解できるのでモヤモヤしてしまいます。
もちろん直さないといけないことに対しては職員に注意を促しますが、明らかな非があることばかりではありませんので、そのあたりの間に立って、公平中立の立場で話をまとめていかなければならないことに苦労します。
それから、運営側と現場側という構図もあります。
運営の意図と現場の意見が必ずしも一致することは難しく。それに対して、上からも下からも言われてしまうこともあります。
≪仕事のわりに収入が低い≫
介護職から相談員にキャリアアップされる方が多いかと思います。
キャリアアップとは言っているものの、これも施設によってではありますが、手当の部分がそれぞれの裁量の為、収入的には介護職と変わりが無かったり、介護職のリーダーのほうが貰っていたりということがあります。
業務内容から求められるていることと、対価としての収入が合っていないということがあります。
ストレス解消方法、予防
では、これらストレスを解消する為には、どのようにしていけばいいか!?ということですが、
以下の方法を使って解消と予防を図れればと思います。
≪自己覚知をする≫
まずは自己覚知です。
自己覚知とは、簡単に言うと「自分を知る」ということです。
自分というのはどのような人間なのか、どんな価値観を持っているのか、喜怒哀楽がどんな時におこるのかなど自分に対する理解を深めておく必要があります。
これをすることによって、どんな場面で、ストレスのラインがどこまでなのかということが、客観的に把握することが出来ます。
様々な場面でストレスが発生しないように、自分で自分をコントロールすることが出来れば、解消することが出来たり、予防することが出来ます。
≪話せる相手を見つける≫
相談員は孤独な職種であります。
相談員職を理解してくれる人というのは、同じ施設内でもなかなかいないかと思います。
ですが、あなたの周りには職種は違えども一緒に働いている仲間はいるはずです。
つらい時は話を聞いてもらったり、理解してもらえなくても愚痴ったりして毒を吐き出しましょう。
また、ぼくが個人的にすごく救われていたのは、相談員の勉強会や集まりに参加することです。
地域もサービスも全然違う相談員ですが、悩んでいることは一緒ということだけで、自分だけではないんだ!と心が救われた気分でした。
≪仕事の軸や優先順位を決める≫
業務量を変えることは簡単ではありませんよね。
それであれば、自分で1日の業務をある程度コントロールすることで負担を軽減できます。
タスク管理をして業務の優先順位を決めることで、だいぶと改善出来るのではないでしょうか。
一日の業務の目安も分かり、それ以上に業務が降ってきている場合は自ら断ることも大切かと思います。
≪施設長に相談する≫
業務を断る際は、施設長にあらかじめ相談しておくといいでしょう。
自分の容量を超えている、どんな仕事を抱えていると話しておくことで、スムーズに業務の割り振りがなされるのではないでしょうか。
施設長も全体を統括する立場ではありますが、相談員の苦労などわからないことが多いです。
護職出身、相談員出身とそれぞれ違う出身の施設長でも、いまの相談員の大変なことを知らせておくことで理解を示してくれると思います。
≪聞き流す≫
全ての相談事に対して、全力で受け止めて、全力で対応する。
というのは、理想的ですよね。
でも、それは無理です。。。
ハナから無理と決めつけちゃいましょうw
それでも相談事はやまないわけですから、ある程度聞き流しながら対応していきましょう。
その中には、とりあえず話を聞いて欲しいという相談もありますので、体は目の前に置いて、意識は飛ばしながら対応していき聞き流しの対応をオススメします。
≪転職を検討する≫
色々と手だては打ってみたけど、何も変えられない、変わらないと感じるようであれば、検討してみてもいいと思います。
「転職は逃げだ」という人がいるかもしれませんが、辛くてしんどい時は逃げましょうよ。
そんな中でずっとやっていても何も変わらず人生終っていくだけです。
今よりも待遇が良い所、職場環境が良い所というのは探せば必ずあります。
ぼくは何年もこれが出来ずに20代の楽しい時期を逃してきましたが、今となっては勉強だったと捉え次のステージで活かそうと考えています。
≪ライフワークバランスを保つ≫
これって意外とすごく大事なことではないかなと思っています。
仕事とプライベートの線引きをしっかりと引く事で、ストレスの軽減は劇的に図れます。
ぼくも、残業は当たり前、休みでも問題があったら対応するということをやっていましたが、意識的にやらなくなったら全然違いました。
仕事の時間で仕事を終わらせるという意識を持って取り掛かる為、パフォーマンスが良くなります。
仕事が終わったら自分の時間と分けることで、リフレッシュできて好循環に繋がります。
まとめ
・相談員の業務量は多すぎる。
・ストレス原因
【仕事量が多過ぎる、勤務時間中に1人しかいない、相談対応の苦労が多い、板ばさみになりやすい、仕事のわりに収入が低い】
・ストレス軽減、予防
【自己覚知をする、話せる相手を見つける、仕事の軸や優先順位を決める、施設長に相談する、聞き流す、転職を検討する、ライフワークバランスを保つ】
いかがでしたでしょうか。
どんな仕事にもストレスはつきものです。
そんなストレスをどのように軽減させていくかというのは、自分に合った方法を探して、実践していくのがいいですね。
生活相談員というのは、とにかくストレスが溜まりやすいですが、その分やりがいも大きくある職種でもあると思っています。
ストレスとうまく付き合いながら、無理のない範囲で長く相談員職を続けていけることを願っています。
お互いストレス解消をうまくおこなって、頑張っていきましょう!!
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